軌跡

2011.08.29

朝、起きてくると 台所に母がいて、テーブルには父と兄がいた。


冬の朝みたいにカーテンの外は暗くて、

台所の明かりとダイニングの明かり、黄色い光につつまれていた。


私は兄の隣に座ってなぎを見ていた。


母がなぎに、
「○○と(○○は忘れた)イカとどっちが食べたい?」って聞いて、


なぎが「イカ」でわんって吠えて、


「犬なのにイカ食べるんかい」って思った。


兄は新聞を読んでいた。

弟が起きて来て、私はいつものように弟のワックスで髪をいじってた。

藤城さんの世界みたいに、黒と黄色とほんの少しの色の世界。

そこには、兄がいた。


 
 
私たちの、あるべき姿。


 
 
 
私の意識の奥底に、兄がいる。

そう思うだけで、安心した。

 
私は、まだ、兄を忘れてない。
兄のいない世界に慣れきったわけではないんだなって。

 
 
 

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2010.12.27

天国

 

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天国ってどんなところなんだろう 

 
 
 
 

あれから6年。

少しずつ薄れていく

 

 

兄がどんな声だったか  どんな話し方だったか

 

 

今ならもっと色んなことを解り合えるのにとか

 

 
 

ごちゃごちゃ考えて 

 

結局私は兄の生を証明したくて、これからも生きていきたいって願うんだとおもう。

 
 
 

 
 
 
 
 
 

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2008.12.03

「飲もう。

 

忘れてしまおう」

 

それは嘘。

 

「いつだって思ってる」

 

これも正確じゃない。 

 

ときどき暗闇で小箱から取り出すように思いかえす。 

 

これが大切。

 

 

ぶらんこ乗り/いしいしんじ

 

 

 

これを読んで、ほっとした。

今の私が求めていた言葉、必要だった言葉。

 

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2007.11.03

誕生日を迎えたから

 

明日は山に登ろうと思う。

誕生日は自分にとっての成長を振り返る節目の年。。。。

だからこそ、山に登りつつ自分自身を見つめ直したいと思う。

 

23なんて なりたくなかったな。

 

 

兄の年を越してしまった。

兄の時間は23で止まったまま

 

私は時間を重ねていく。

 

年末には

私は

 

兄のいない世界に3年も生きていることになる。

 

 

確かに生きていたのに

どうしてどこにもいないんだろう

 

 

今でもそう思ってしまう。

 

 

 

23歳になりました。

誕生日って自分ではなかなか実感がわかなくて

ふつうに仕事して

とりわけ特別な日ってかんじでもなくて

 

でも たくさんの人から届いたメールやプレゼントで

誕生日を実感する。

 

私は、生きなきゃ。

 

だから、

これからも、

よろしくお願いします。

 

 

 

 

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2007.01.28

Why tears?(なぜ 涙を?)

 

私が船出する時

嘆きの涙は欲しくない

永遠の国へ私を急がせる

嗚咽も溜息も欲しくない

私の行く道を悲しくする

喪章や打ち沈んだ衣服を身につけないで欲しい

そのかわりに

白く輝かしく装って

古い習わしを忘れて欲しい

 

私が去りゆくとき

挽歌は歌って欲しくない

美わしい良き日のために

愛の手で高き調べを奏でて欲しい

 

私のためにこのような言葉は言って欲しくない

彼の生命の灯は消え 去っていったと

ただ こう言って欲しい

彼は今日 旅に出て 旅を続けていると

 

別れの涙があふれたら

そっと その日をそのままにしておいて欲しい

私を惜しむことなく

共に過ごした日々を喜んで欲しい

そして

こう言って欲しい

 

「満ち潮だ、よい船旅を」

 

  サムエル・ウルマン

 

 

 

 

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