心に留めておきたい 言葉

2007.01.25

「読み終えて

 

ふっと 日頃の母の言葉を思い出した。

 

 

 

この人となら 苦労しないだろう、と思う人を選ぶ?

それとも、この人となら苦労しよう、と思う人を選ぶ?

 

 

 

後者だと思った。」

 

  俵万智/りんごの涙  215ページ

 

 

迷いは生じるし 

自分の信念さえゆらぐこともある。

そうなったら この一節を思い出したい。

 

 

 

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2006.10.04

おいしそうなにおいで

 

家庭を包むこと。

 

おなかさえ満たしてあげれば、親がとやかく言わなくとも、子供はまっすぐに育つ。

 

「家へ帰って晩ご飯のにおいをかいだら、外で抱えてきたわだかまりも、一瞬ほぐれるものだと思うの。

とくに、息子がふたりだったから、母親に話したくないこともあったでしょうし。

しつけも大事だけれど、おいしいごはんを作るのが私の役目だと思っていた。

おなかが満足すれば、心も満足するもの。

おいしいものを食べて、怒る人はいないでしょう?」

 

 天然生活11月号/野田琺瑯社長の奥さん・野田善子さん

 

 

 

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2006.08.17

みなみの命が

 

お母さんのお腹のなかで芽生えたとき 2歳になるお兄ちゃんがいたので、お父さんは 今度は絶対女の子だと信じ、名前も「みなみ」と名付けるのだときめていました。

だから お父さんの誕生日の4日前に、長い長いトンネルをぬけて、この世に誕生した子が女の子だと知ったとき、それは大よろこびしたものです。

お母さんのお腹のなかにいるときから みんなに待ち望まれて生まれてきたみなみ。

あんまりみんながみなみをかわいがるものだから、お兄ちゃんなんてやきもちをやいて 「海にすててしまえ!」っておこったときもあったんですよ。

みなみは生まれたときから手のかからない子で よく眠り、よく食べ そしてやさしい女の子に成長してくれました。

みんな、そんなみなみが大好きです。

これは、私たちからみなみへの きっと一番の大きなおくりものだと思います。

私たちがそう思うことで みなみがはげまされ、あたためられ、思いやりの心を持ち続けてくれたら、これほどうれしいことはありません。

 

 小学4年生のときにおかあさんとおとうさんからもらった手紙

 

 

 

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2006.08.14

金星は

 

雲に被われた暑い星だ。

暑さと湿気のために住民の大半は若死にする。

三十年も生きれば伝説になるほどだ。

そしてその分だけ彼らの心は愛に富んでいる。

すべての金星人はすべての金星人を愛している。

彼らは他人を憎まないし、うらやまないし、軽蔑しない。

悪口も言わない。

殺人も争いもない。

あるのは愛情と思いやりだけだ。

「たとえ今日誰が死んだとしても僕たちは悲しまない」

金星生まれの物静かな男は言った。

「僕たちはその分だけ生きているうちに愛しておくのさ。後で後悔しないようにね。」

「先取りして愛しておくってわけだね?」

「君たちの使う言葉はよく分からないな」と彼は首を振った。

「本当にそう上手くいくのかい?」と僕は訊ねてみた。

「そうでもしなければ」と彼は言った。

「金星は悲しみで埋まってしまう」

  

 1973年のピンボール/村上春樹

 

 

 

 

 

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2006.08.10

憎しみのあるところに愛を

 

争いのあるところに許しを

 

分裂のあるところに一致を

 

疑いのあるところに信仰を

 

誤りのあるところに心理を

 

絶望のあるところに希望を

 

闇に 光を

 

悲しみのあるところに喜びを

 

慰められるよりは慰めることを

 

理解されるよりは理解することを

 

愛されるよりは愛することを

 

 

私が求めますように

 

 

マザー・テレサ

 

 

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2006.08.02

「どうしてだ?」

 と私はたずねてみた。

「酒場での、毎晩のダンス。ビールにうまい鳥料理。どうして君らは、自分たちの心臓を、わざわざいじめるような真似をしている? 酒を飲んで踊るなんて、そんなの自殺行為じゃあないか」

 交渉係は目を丸くした。

「どうして?」

 本心で驚いている様子だ。私は彼の心臓が心配になった。

「だって、せっかく生きているんですよ。生きているときに、生きるたのしみを味わうのでなけりゃ、それは、生きていることにならないんじゃないですか?ぼくらはとても太っていて、心臓がすこぶる悪い。でもそれだけです。こうして生きているんです。食べられるなら、おいしく。踊れるうちは、足を高く。自殺だなんてとんでもない。生きるなら、生きるだけのたのしみをからだじゅうに受けて生きようと、ぼくたちは昔から、ただそう思って暮らしているだけなんですよ」

 

白の鳥と黒の鳥/いしいしんじ  書川書店

 

 

 

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