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2007.01.28

Why tears?(なぜ 涙を?)

 

私が船出する時

嘆きの涙は欲しくない

永遠の国へ私を急がせる

嗚咽も溜息も欲しくない

私の行く道を悲しくする

喪章や打ち沈んだ衣服を身につけないで欲しい

そのかわりに

白く輝かしく装って

古い習わしを忘れて欲しい

 

私が去りゆくとき

挽歌は歌って欲しくない

美わしい良き日のために

愛の手で高き調べを奏でて欲しい

 

私のためにこのような言葉は言って欲しくない

彼の生命の灯は消え 去っていったと

ただ こう言って欲しい

彼は今日 旅に出て 旅を続けていると

 

別れの涙があふれたら

そっと その日をそのままにしておいて欲しい

私を惜しむことなく

共に過ごした日々を喜んで欲しい

そして

こう言って欲しい

 

「満ち潮だ、よい船旅を」

 

  サムエル・ウルマン

 

 

 

 

 

 

--------------------------------

暗唱してしまうくらい 繰り返し読んだ詩。

2年前 遺品整理をしていて この詩を見つけました。

プリントアウトして ファイルに納められてた

 

偶然かもしれないけど

兄の遺言のような気がしてなりませんでした。

 

「よい船旅を」なんて 言えるわけがないってずっと思ってきました。

 

死なないで

行かないで

 

お願いだから

生きていて

 

絶対引き留めてしまう。

 

死を認めないことは 死者に対して一番してはならないことだというのは 分かってる。

 

時間ばっかり流れて

だんだん兄のことを思い出すことも減ってきて

いないことに慣れていって、

なのに私は 死を認められない。

最後の願いすら叶えてあげられない。

 

 

時々私は うそをつきます。

兄が生きているかのように つじつまを合わせて話してしまう。

空しくなるし、本当に申し訳なくなります。

自分がしていることの残酷さに、消えてしまいたくなります。

そのつじつまさえ 不自然になって、

死が 過去であり事実であることを痛感する。

 

 

12月27日 数えて2年目の命日

急にふっと 心が軽くなったような気がしました。

死後 ずっとずっと引きずってきたもやもやがなくなったような、

 

すべてのことを受け入れられるようになった。

忘れるんじゃなくて

慣れるのでもなくて

受け入れることなんだって。

  

容易な事じゃなかったし これからもいっぱい泣くと思う。けど、

どうしようもない絶望感や 孤独感に襲われるようなことは なくなると思う。

 

今なら心の底から願うことができます。

「よい 船旅を」

 

私がそう願うことで 天国で安らかな気持ちで過ごせていられたら

それ以上うれしいことはありません。

  

 

やっとそう思える。

長い時間 かかった。

きっともう 大丈夫だよね。

 

 

 

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コメント

うん、コメント気づいた^^
なぜか、メールより続いたね??^^;


僕はまだ味わったことのない深さの悲しみ・・・それでもミーちゃんの想いは十分すぎるほど言葉に表れていて、複雑な気持ちになりました。。。
それだけまだ自分は甘いと思う。

誰かが代わりになれるわけじゃないけど、なにか出来ることあったらなんなりと言ってくだされ☆話聞いたり、泣いたりしかできんけど^^;
僕だって意外と使えるかもよ??笑

投稿: ted | 2007.01.29 03:48

☆てつ
 
てっちゃんの返信率が良いからだよっwwww

 
ありがとう。
こう思えるようになるまでに 
たくさんの時間がかかったし、心境にもいろんな変化があったよ。
 
この世界に 生きる意味なんかないって思ってた時期もあったし、
また誰かを失うかもしれないって そう考えるだけで
泣いてた時期もあった。
いつか必ず その時は訪れる。
 
 
どうしてどこにもいないの?なんで どうして
 
もしも生きていたら
 
もしも過去に戻れたら
 
ってなくしたものばっかり考えていたけど
今なら現実と向き合える。
 
うん、
 
 
ありがとうね^^
 
 

投稿: みなみ | 2007.01.31 11:23

どうも、お久しぶりです。前に一度書き込みさせて頂いた、たかです。あの時は失礼致しました。
あれからも楽しみにブログ読ませていただいております。


忘れるんじゃなくて

慣れるのでもなくて

受け入れることなんだって。


それってとっても難しくて大切なことですよねぇ。
僕も本当にそう思います。
きっとその大切な人も、現在のみなみさんを見て、天国で喜んでくれているそんな気がします。

大切な人が残してくれた詩、とても胸に響きます。いつか僕にもお迎えが来たとき、 この詩の最後にある

「満ち潮だ、よい船旅を」

と言って、僕を慕ってくれた大切な人達に、送り出してもらえるように、また自分でも胸を張って言えるようにこれからを生きて生きたいと思います。

みなみさん。いつも素敵な言葉をありがとう。
これからも大切にします。

最後にまたまた、突然の書き込み失礼致しました。
では、また。

投稿: たか | 2007.02.01 14:40

☆たかさん
 
お久しぶりです。
あのときは、コメントありがとうございました。 
 
前に私が書いた記事を読み返していました。
当時は、そんな風に思っていたんだなぁって、
改めて 「残す」ことの大切さを想っていたところです。
 
現実を受け入れるのは簡単ではないですよね。
でも、その人が喜んでくれるなら、と
その一心でした。
 
今度泣くときは、
あったかい涙だと思う。
漠然とだけど、そう思います。
 
ブログ、読んでくださっていて ありがとうございます^^
 

投稿: みなみ | 2007.02.04 19:14

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